- ファイルを保護する必要のあるボリュームにだけ復元箱を設定する
Undeleteで復元箱を有効にすると、既定ではそのボリュームで削除されたすべてのファイルを復元箱へ取り込みます。Undeleteによるシステムのパフォーマンスに与える影響を最小限にとどめるため、Windowsのファイル共有フォルダなどを配置しているボリュームでのみ復元箱を有効に設定します。
※インストール時には「現在コンピューターに接続されているすべてのドライブでUndeleteを無効にする」を選択します。
※インストール後にUndelete コンソールを起動し、メニューの[設定]-[プロパティ]より、必要なボリュームに対して復元箱を有効にします。
- 除外リストを設定する
復元箱は、設定されているボリュームで削除されたすべてのファイルを取り込みます。これにはプログラムが一時的に生成したテンポラリーファイルやユーザーには必要のないデータファイルなども含まれます。
復元箱を利用するサーバー管理者やオペレーターのユーザービリティを確保するために、必要なファイルだけが復元箱に取り込まれるよう除外リストを適切に設定することをお薦めします。
特にこれはWindowsシステムとプログラム、データを単一のボリュームで運用するようなサーバーでは必須となります。
※Undelete コンソールを起動し、メニューの[設定]-[除外リスト]から、不要な削除済みファイルが復元箱に取り込まれないように除外リストを設定します。
- 共通復元箱を使用しない
「共通復元箱」を設定すると、復元箱が有効になっている複数のボリュームで削除されたファイルが復元箱に取り込まれる際に、削除済みファイルの実体データが共通復元箱のボリュームに「移動」します。これによりストレージまたはネットワークの帯域に大きなトラフィックが生じるため、あらかじめ設計されているシステム以外では、個別の復元箱を使用することをお勧めします。
また、「「復元箱」のサイズを固定する」よりも「空き容量に応じて「復元箱」のサイズを自動調整する」の方が、負荷が少ない仕様となっているため、「空き容量に応じて「復元箱」のサイズを自動調整する」でのご使用をお薦めします。
※Undelete コンソールを起動し、メニューの[設定]-[プロパティ]-[基本設定]より「各ボリュームに個別の「復元箱」を設定」を選択します。
- SecureDeleteおよび空きスペースワイパーを使用しない
これらの機能は削除されたファイルのデータが記録されていた領域やボリュームの空き領域に複数回のパターン書き込みをおこない、データが復元できないようにします。このパターン書き込みは実際の記録領域のサイズを複数回上書きする際に、ストレージの帯域に大きなトラフィックが生じるため、あらかじめ設計されたシステム以外では、これらの機能を有効にしないことをお薦めします。
- セキュリティ用ソフトウェアからUndelete 復元箱のデータを除外する
復元箱を設定したボリュームに対してのセキュリティソフトの設定について - バックアップ
復元箱を設定したボリュームに対してのバックアップソフトの設定について - レプリケーション
復元箱を設定したボリュームのレプリケーションに関する情報