「復元箱」とWindowsの「ごみ箱」の違いはなんですか?
Undeleteでは下記のことをおこなうことができます。
- ネットワーク経由で削除されたファイルを復元箱に取り込めます
- 復元箱に取り込むファイルと取り込まないファイルをあらかじめ設定することができます
- アプリケーションから削除したファイルを復元箱に取り込めます
- コマンドプロンプトで削除したファイルを復元箱に取り込めます
- Windowsでは、「ごみ箱」から削除されたファイルを復元する機能はありません
製品プログラムの違い
「Server」は自身の削除ファイルを復元できるだけでなく、「Server」から「Server」、または「Server」から「Professional」へリモート接続すれば復元を含め、すべての機能を実行できます。また、「Server」は「DesktopClient」を内包しており、同ドメイン内のクライアントPCに「Desktop Client」をプッシュインストールすることができます。
「Desktop Client」は自身の削除ファイルは扱えません。しかし、Server 上の共有フォルダから削除されたファイルを復元できます。
「Professional」は自身の削除したファイルを復元でき、「Professional」から「Server」上の共有フォルダで削除されたファイルも復元できます。
フェールオーバークラスタリングをサポートしていますか?
サポートしています。
ノードがアクティブな状態で、Undeleteをインストールし、復元箱を共有ディスクに設定します。
詳細な手順は、インストール後のReadme.txtファイルの「H. WINDOWS のクラスター化された環境で UNDELETE をインストールする」を参照してください。
なお、各ノードにつき1ライセンスが必要となります。
ライセンス向け製品のダウンロード手順
ご購入時にお送りしておりますインストールマニュアルに記載をしております。
そちらをご確認ください。
復元箱に保存する削除済みファイルの容量は制限できますか?
はい。
- 自動調整復元箱
現在の空き領域の容量に対する割合で指定します。
- 固定サイズ復元箱
ボリュームの容量に対する割合で指定します。
ファイルサーバーで削除されたファイルは、Undeleteの「復元箱」に取り込まれて保管されます。復元箱での削除済みファイルの保管期限は、削除後の日数、または、復元箱の容量(削除済みファイルの総容量)にて指定することが可能です。
保管期限を指定しない場合には、復元箱の容量がいっぱいになった際の処理方法を指定することが可能です。いっぱいになった際に、復元箱容量の80%になるまで古い削除済みファイルから順に削除するか、復元箱自体を無効化するか選択できます。
InvisiTasking(インビジタスキング)とは?
Undeleteには、InvisiTaskingテクノロジーが搭載されています。
InvisiTaskingによるバックグラウンド処理は、各種システムリソースを注意深く監視し、他のプロセスやユーザーによるリソース使用を邪魔すること無く動作するため、オーバーヘッドになりません。
このようなバックグラウンド処理には、指定した設定に基づいて復元箱がいっぱいになった時の消去、共通復元箱の管理(ボリューム間でのファイル移動)、自動空きスペースワイパーオプションを使用して空き領域の安全な上書き、復元箱のサイズの自動調整などがあります。
SecureDelete(セキュアデリート)とは?
SecureDeleteを有効にすると、ファイルが削除された際、即座に完全な削除を実行し、復元することを不可能にします。
削除されたファイルのデータがあった領域を、米国国家安全保障局(NSA)と国防総省(DOD)が規定したパターンで上書きします。これにより機密データを完全に削除し、復元することを不可能にします。
※複数回の上書きをおこなうため、ストレージの帯域を圧迫する場合があります。データ量、ストレージ性能を十分勘案のうえ設定してください。
空きスペースワイパーとは?
Undelete空きスペースワイパー機能を有効にすると、空きスペース(ファイルが削除された後の空き領域)を、SecureDeleteと同様の方法で消去します。空きスペースワイパーは自動または手動で実行でき、必要に応じて有効または無効にできます。
削除したファイルが復元箱にありません
考えられる原因はいくつかあります。
- 削除されたファイルに関して十分な権限を持っていない
UndeleteはAdministratorとSystemという二つのアカウントを使って動作します。この二つのアカウントが対象のボリューム(パーティション、ドライブ)に対してフルコントロールの権限を持っていないと、Undeleteは削除されたファイルを復元箱に取り込む事ができません。まずは、この権限をご確認ください。 - 除外リストに設定されている
復元箱を取り扱いやすくするため、またUndeleteによる処理負荷を最小限にするために除外リストを設定することをおすすめします。しかし設定を誤ると必要なファイルが復元箱に取り込まれなくなります。除外リストの設定をご確認ください。 - 特殊なアプリケーションによる削除の場合
Windowsのファイル削除APIではなく、アプリケーション独自の「削除処理」によってファイルの削除がおこなわれる場合、必要なファイルが復元箱に取り込まれない場合があります。例えば、ファイルの内容を空にしてから削除するような「削除処理」がおこなわれたり、特殊なフォルダに移動したり、リネームしてから削除される場合。
UndeleteはWindows Serverに対応していますか?
動作環境をご確認ください。Microsoftがサポート期間内としているWindows Serverをベースとするバリエーションのエディションに対応しています。Windows Storage Serverの場合には、ストレージの接続形態にUndeleteが対応しているかどうかご確認ください。
UndeleteはSANストレージやNASに対応していますか?
Undeleteが動作対象とするのは、基本的にサーバーに直接接続されているストレージです。これはDAS(Direct Attached Storage)、SATA、SASなど、RAID構成のストレージ、SAN/NAS(FC,iSCSIなど)を含みます。
NASと呼ばれる機器の場合、本体が動作対応のWindowsでUndeleteがインストール可能な場合には原則対応しています。物理的なストレージがネットワーク共有フォルダSMB/CIFS経由の先にある場合には対応しません。
Windowsの「ディスク管理」に表示されるボリュームについて復元箱が設定可能となります。
Undeleteクライアントのインストールは必要ですか?
Undelete Serverをサーバーにインストールした状態では、サーバーのコンソール(RDP等含む)からUndelete コンソールを起動した場合のみ復元箱へのアクセスが可能となります。
クライアントPCへのUndeleteクライアント(Undelete Desktop ClientまたはUndelete Professional)のインストールについては、運用の要件に応じて検討をおこなってください。
誤って削除したファイルの復元を、クライアント利用者からのリクエストに応じてサーバーオペレーターが対応する場合には、Undeleteクライアントは不要となります。
サーバーオペレーターが対応する場合でも、サーバーオペレーターが使用するPCにUndeleteクライアントをインストールしておくことで、リモートから復元操作をすることが可能となります。
サーバーオペレーターの稼働を削減するために、誤ってファイルを削除したクライアント利用者自身に復元操作をおこなわせる場合には、クライアント利用者が操作をおこなっているPCにUndeleteクライアントをインストールすることで、サーバーの復元箱へ接続し復元操作をおこなうことが可能となります。この場合、実際に復元ができるのは適切なアクセス権を持っているファイルのみです。
また、サーバーにある共有フォルダのファイルだけでなく、クライアントPCに保存されているファイルも保護対象とする場合には、Undelete ProfessionalをクライアントPCに導入することを検討してください。
Undelete Desktop Clientは、サーバーの復元箱に接続して操作する機能だけを持ち、ローカルのファイルを保護する機能はありません。
Undelete ServerにはUndelete Desktop Clientが付属しています。
Emergency Undeleteはどのように使いますか?
推奨される設定や運用方法はありますか?