復元箱を設定したボリュームでは、復元箱のデータがボリュームのルートフォルダ直下にあるRecoveryBinフォルダに保存されています。UndeleteはRecoveryBinフォルダがUndelete以外のプロセスにより操作されることを想定していません。そのため、復元箱を設定しているボリュームをレプリケーションしている場合には、以下の点に留意してください。
- ファイル単位レプリケーションの場合、RecoveryBinフォルダをレプリケーションから除外することを検討してください
- レプリカ側のサーバーではUndeleteを停止するかインストールしないことを検討してください
レプリカ側のUndeleteは、RecoveryBinフォルダにレプリケーションされるデータを正しく認識しません。 - 分散ファイルシステムレプリケーション(DFSR / DFS-R; Distributed File System Replication)のフォルダ共有からのファイル復元には対応していません
いずれの場合であっても、特にレプリカ側では、Undeleteが動作しているサーバーのRecoveryBinフォルダに、そのUndelete以外のプロセスによる変更が加えられないように運用する必要があります。
Windows Server Failover Cluster (WSFC)環境で共有ディスクに復元箱を設定する場合、インストール後のReadme.txtを参照してください。
UndeleteはRecoveryBinフォルダが外部より操作されることを想定していないため、アクティブでないノードや他のプロセスから一部のデータが変更される場合、Undeleteが管理するデータの整合性が失われる可能性があります。